「じゃ……いくぜ」
 こく、こくん。
 魔理沙の確認に、アリスは目をぎゅっと閉じたまま首を縦に振って頷く。
 魔理沙は自分の股間に手をやって――まだ見慣れぬそれ、どくどくと脈打つ男性器を手で支えながら、ゆっくりと、慎重にアリスに挿入していく。
 ずぶり……
「……っ!」
 ぬぷり……
 湿った音とともに、少しずつアリスの中へと侵入していく。
 熱く、濡れた膣内が魔理沙のペニスを包みこむ。それだけで、ぞくり、と魔理沙の背に痺れが走る。
「っつはぁ……入ったぜ……」
「……う、ん……」
「動く……ぜ」
 ずぷ……
 引いて。
 その瞬間、きゅん、とアリスの膣内がそれを逃がすまいと締まる。膣壁に擦られて、出張った部分が引っかかり、ペニスを擦り上げるような快感が走る。
「く、ぁ……っ」
「んんっ!」
 その瞬間が気持ちいいのはアリスも同じらしく、魔理沙とほぼ同じタイミングで切ない喘ぎ声を漏らす。
 また挿す。そして引く。
 最初は、ゆっくり、ゆっくりと。
 それでも十分に快感を得ることができる。お互いに、性器同士が擦られる位置も強さもちょうどよく、遅い動きでも着実に高まっていくことができた。
「あ、ま、まりさ……もっと、動いて、いいよ……」
 アリスは気遣って言うが、魔理沙は荒い息を吐き続けながら、首を横に振る。
「これくらいで、いいから……ん、はぁ……っ」
「わ……私が……その……」
 ――どうやら、魔理沙を気遣って言った言葉ではなかったようだ。
 アリスは恥ずかしそうに目を閉じて、言外にもっと動いてとせがむ。ゆっくりのペースに先に耐え切れなくなったようだ。
 魔理沙は、一度動きを止めて、深く息を吐いて――覚悟を決める。
 ただでさえ気持ちいいアリスの中を、今以上のペースで動いたりしたら、すぐにでも登りつめてしまいそうのが怖かった。実際、今もすでに背中から下半身にかけて走っている射精感をなんとか抑えるのに必死なのだ。
 ずぶ、ずぶっ……
「あっ、ん、んんんっ……!」
「くは……ぁ……っ」
 じゅぷ、じゅぷ、じゅぷっ
 速度を速めて動き出すと、抑え込もうとしていた射精感がすぐに高まってくる。うねうねと蠢く膣壁が、アリスの意図に関わらず、射精を促すようにペニスに絡みつき、根元から強く締め付ける。
「あぁっ、いいよ、気持ちいいの、魔理沙……っ!」
「あ、あ、あ……くっ」
 じゅぶっ、じゅぶっ、じゅぶっ……
「あ、だ、ダメだ……! ごめん、もう……っ!」
「んっ……い、いいよ……我慢しないで……」
「あ、あああああ、ああああああっ……!! 出る……っ!!」
 ぞくぞくぞくっ
 下半身から、背中へ、そして脳へ。真っ白な波が駆け巡る。
 どくん、とペニスが大きく痙攣して。
 びゅるっ
 びゅるるるうっ!
「あ……ふぁあ……っ」
 アリスの膣内に、勢いよく射精が始まる。
 射精が始まると膣壁は喜んだように、もっともっとと精液を搾り出すように蠢く。脳が溶けてしまいそうなほどの快感。
 魔理沙は射精の快感に、口を開けて虚空を見つめながら、細く喘ぎ続ける。
 びゅくっ……
 びゅるるんっ
 まだ搾り出される。
「あ……はぁ……♪」
 ごぷ……
 アリスの女性器の表面から、精液があふれ出る。
 魔理沙は最後の射精を終えると、力尽きて、アリスの胸の中へと倒れこんだ。
 はあ、はあ……激しい呼吸。
 そんな魔理沙を眺めて、アリスは微笑みながら魔理沙の髪をそっと撫でた。
「ぁ……わ、悪い。先に出しちまった……」
「まだその感覚に慣れてないんでしょ。仕方ないわ」
 まだ膣内にあるその男性器の感覚を確認しながら、アリスは優しい声で言った。
 実際、魔理沙にはまだこれの感覚はどちらかといえば未知の世界に近かった。女性同士で繋がるために必然に生み出された魔法であったが、まだ使うのはこれで二回目だ。そう頻繁には使えない事情があった。
「それに、魔理沙がイってるときの顔見るの、大好きだし……ふふ」
「くっ……うっさいっ。は、恥ずかしいこと言うなよ……」
「だって可愛いのよ、すごく。……えへ」
「ええええええいっ! すぐにおまえにも同じ顔させてやるっ! ……も、もうちょとしたら、また、いけるからっ」
「……うん。いっぱい、してほしい」
 こんなときのアリスは普段からは想像つかないくらい素直で。
 魔理沙はその愛しさにくらくらするのを感じながら、ゆっくりと男性器の回復を待つのだった。偽物であるが故に、射精してもそこで終わりということはない。射精後敏感な状態がしばらく続くためある程度の間はおかないととても続けられないが、回数制限などはない。体力だけの問題だ。

 ――そして。
「あ、ああぁっ、イく、イっちゃいそ……ぅっ!」
「くぁ……は、はやく……! もう、もたない……!」
「ま、待って……あと、ちょっと、だからぁ……っ」
「は、はぁ、あ、ぁ……」
「あ、ぁ……イ……くっ!!」
「うぁ、も、ダメだ……!! イっ……!」
 びゅくんっ!
 魔理沙の精液がアリスの奥のほうを叩くと、アリスも少し遅れてびくびくんと体を痙攣させる。
「ぁ、あ…………ッ!!」
 びくっ
 びゅるるるるっ……
「う、あ、はぁっ……あッ!」
 五度目の射精――結局アリスが絶頂に達するまでそれだけ要してしまったのだが、それにもかかわらず出る量や勢い、そして快感が減ったりはしない。腰がガクガクと震え崩れ落ちそうになるのを支えながら、射精の快感に身を任せる。
 回復を待つ必要がまったくないということは、同時に、二度目以降は長持ちをするということもない、という意味でもある。アリスの中はすっかり精液で満たされ、ベッドの上まで溢れきっていた。おそらくはかなりの違和感があるだろうが、アリスは何も言わず魔理沙を受け入れ続けた。
 終わったあと、アリスの胸の中に倒れこむ魔理沙の頭をそっと撫でる。
 しばらくの間の、平和なひととき――


 ふらふらになりながら、魔理沙は立ち上がる。
 このまま寝てしまうことができれば、それはもう気持ちよく幸せに眠ることができるだろう。しかし、そうもいかないのだ。困ったことに。
「もう行っちゃうのね……」
「ああ――悪い」
「ううん。いいの。魔理沙の研究の邪魔をするわけにはいかないし……こんなときまで本当に大変ね」
 笑顔を作って、平気を装うアリスに、少しだけ心が痛む。
 しかし、留まるわけにもいかない。魔理沙は畳んであった服を手にとって、素早く身に付けていく。
 用を終えてもまだ尚激しく脈打ちながら硬さを保っている股間の男性器が、服を着るのに非常に邪魔だった。仕方なく、下着をはくのは諦める。本物のそれと違い、これは決して萎えたりはしない。消えるまでずっとこのままだ。
 そして、自分の意思で簡単に消すことはできない。この魔法は一度使用したら24時間解けないのだ。したがって、魔法使用時より24時間ずっとこんな状態が続いてしまう。何より恐ろしいことに、その間、性欲が収まることもない。決して萎えないくせに、萎えないために射精欲が消えないのだ。ことを終えたばかりの今でさえ、スカートの裏地に擦れる感覚に敏感に反応してしまっている。前回この状態になったときは、一人になったあと、何度も延々と自慰を続けては体の上に射精して、ついに疲れ果てて眠ってしまい、目が覚めたときには大惨事になっていたという――そんな、思い出したくもない過去もあり。
 この不便さが、滅多にこの魔法を使えない理由だった。
 そんなわけで、今も、魔法の効果が切れるまでまだ20時間ほどもある。
 いくらなんでも魔理沙の性欲処理に24時間もアリスを付き合わせるわけにはいかず――間違いなくアリスが壊れてしまうだろう、そんなことをすれば。
 魔理沙が選んだ手段は、結局のところ、キープしてある他の相手に付き合ってもらうという選択肢だった。とは言ってもアリス以外にはこの魔法についての詳細は説明しておらず、有体に言えば「その日”つけて”いくからエッチしようぜ」くらいのことしか言っていない。
 もちろん嫉妬深いアリスにはこんなことは教えていない。手が離せない研究があるからもう出発しないといけないと言っただけだ。万一知ってしまったら、自分が壊れてしまってでも全部ずっと相手することを選ぶだろう。
「行ってくる」
「うん。頑張ってね。その……辛くなったら、いつでも、来てくれていいから」
 ぽっと赤くなってアリスが言う。
 魔理沙は無言で頷いて、アリスの部屋を後にする。
 下着をはかないままなので歩くたびに擦れて大変だったが、できる限り平然と歩いてみせた。ちょっと注目すればスカートを押し上げている形がはっきりとわかってしまうため見た目はかなり悪い。
 箒に乗るともっと大変なことになるとは思いつつも――なんとかするしかない。


 そして――




「あら、本当に来たのね」
「あ、ああ」
 紅魔館は遠かった。
 箒で飛びながら、途中何度か我慢しきれず降りては周囲を確認して屋外でオナニーに耽ったりもして、スカートの裏地はもう色んな液体でぐしょぐしょになっていて――
 そんな状態になりながらやっとたどり着いたパチュリーの図書館に入ると、魔理沙を迎えたのはいつもよりなお冷たい視線と声だった。
 その視線が、魔理沙のスカートに向く。明らかにその裏に異物が存在することがはっきりとわかるほど盛り上がっている。
「本当に、そんなモノをつけて、わざわざここまで来たのね」
「……ああ、約束だったからな」
「そこまでして出したいのかしら。そんなので飛んできて恥ずかしくないのかしらね」
「おい、パチュリー、約束で来たんだから、そんな言い方は――」
「私が知らないとでも思った? その魔法のこと。貴女は私を抱きに来たんじゃないわ。誰かを抱くためにその魔法を使って、後始末として世話をしてくれる誰かを探していただけ。私はそんなことに利用されるだけなのよ」
「――っ……し、知ってるなら、そのときに嫌だって言えばいいじゃないか」
「それは――だって、そんな無様な貴女を見たかったからよ」
 目を細めて冷たく微笑み。
 その瞬間、壁から急に伸びてきた黒い紐状の何かが、魔理沙の四肢を同時に捕らえていた。
 一瞬にして絡み付いて、魔理沙の動きを完全に拘束してしまう。
「……!?」
「心配しなくていいわ。ちゃんとお望みどおり相手してあげるわよ。ただし――」
 くすくすと小さく笑って。
 ことさらにゆっくり、魔理沙に歩み寄って。
「貴女は私を抱きに来たつもりでしょうけど――残念ね。貴女はこれから、私の玩具になるのよ。虚しく宙に精を吐き出し続けるだけの恥ずかしく哀れな玩具にね」
「じょ……冗談……だろ?」
「――そう。その怯えた顔が見たかったのよ。もうすぐ、それも見られなくなるでしょうけれど」
 ばっ、と勢いよく魔理沙のスカートを上げる。
 硬く隆起した男性器が、服の重さから解放されたことを喜ぶようにぴょこん、と跳ねる。
 スカートの裏はすっかり白く粘る液体でべとべとになっていた。
「貧相な体なのに、それなりのもの付けてるのね」
「うう……」
「これ、咥えてなさい」
 魔理沙の顔の前に、持ち上げたスカートの裾を差し出す。
 裏側だけでなく、スカートの表まですでに貼りついた精液が染み出してじんわりと湿っている。
「嫌だ」
「――あら。貴女、この状況で私に逆らうことがどういうことか理解してないの? ま、そういうつもりなら、別にいいわ。ずっとこの状態で放置しててあげる」
「え……」
「性欲の犬にはちょうどいい訓練かもしれないわね。どれだけ我慢できるのかしら」
「ぁ……嫌、待って……」
 我慢ができる程度の疼きならば、そもそもこんな遠くまで来たりはしない。
 自分で処理し続けても足りないほどだからこそ、相手を探したのだ。ましてこのまま何もできないでいるなんてことは考えられない。
 魔理沙は躊躇なく、目の前に持ち上げられたスカートを口で咥えた。歯をくいしばって、しっかりと支える。
 パチュリーはそんな魔理沙を冷ややかに見つめるのみ。
「こんな恥ずかしい格好させられてでも、我慢するより弄られることを選ぶのね、貴女は。――結局、射精できればなんでもいいんじゃない」
「〜〜〜っ」
 スカートを咥えさせられているため、反論の言葉も発することができない。ぎゅっと目を閉じることがせめてもの抵抗。もっとも、喋ることができたとしても、本当に反論などできたかどうかは謎だ――パチュリーの言葉は、確かに、真実なのだから。

 パチュリーは魔理沙の背中にまわって、背後から手を伸ばし、魔理沙のペニスにそっと触れる。
 それだけで、魔理沙はぴくんっと反応して、跳ねる。――といっても、四肢が拘束されているため、動けるのは腰だけだったが。
 パチュリーの手が根元をぎゅっと握ると、一度それは、どくんと脈打った。
「――っ!」
「ふふ。とにかく早くして欲しいって体が主張してるわね。ああ、それとも、さっきまで何度もここを握っていた手と違うからちょっと戸惑っているのかしら?」
「っ……」
 言外に、既に魔理沙が何度も男性器を使用した自慰行為を行っていることを指摘されて、魔理沙は恥ずかしさと居たたまれなさに、涙する。
 それでも決してパチュリーの手によって魔理沙にもたらせる性感が軽減されることはなく、腰は刺激を求めて軽く前後に動いてしまう。
「あら、そんなに焦らなくても、ちゃんとしてあげるわよ。それくらいも待てないのかしらね」
 掌の中に魔理沙のペニスを握ったまま、指を前後に動かし始める。
「〜〜っ!
 途端、魔理沙はびくっと震えて、ペニスの先端からはぴゅるっ、と先走りの精液が飛び出て、ぺちゃりと床を汚す。
 パチュリーはそのまま構わず、ぐちゅっぐちゅっという音を楽しむように大きなストロークで扱き続ける。とろとろの粘液が潤滑油となって、指がペニスの表面を滑り、指の肉が敏感な亀頭を擦ると、射精感はすぐに高まっていく。
 自分の手で扱くときとは違って、もっとも快感の強い強さや速度とは微妙にずれるために少しだけもどかしさがあるが、自分が動かないでいるのに刺激だけは受け続けるという状態に、違った昂りを感じていく。
「っ……!! っ!! んッ! んんんーーッ!!」
 びゅっ!
 びゅるっ……るるるっ!
 くる、と思った瞬間にはもう止まらず、射精が始まる。
 もう何度目になるか数えてもいないが、腰がガクガクするような力の抜ける快感は変わらない。
「んっ……んんふっ……」
 白濁した液体が図書館の床に次々と落ちていく。
「あら……いくらなんでも、早すぎるんじゃない? ちょっと手で扱いてあげただけなのに、もう出ちゃったの?」
「んん……!」
「こんなに早漏じゃ、お相手の人も大変だったんじゃないかしら。あなただけが一人で何回も気持ちよくなっちゃって……可哀想にね、誰だかしらないけれど」
「……ッ……!」
 パチュリーが背中から耳元に囁く言葉に、魔理沙は口にスカートを咥えたまま、首を必死に横に振る。首を振るだけで何に対して否定しているかまでは伝えられない。魔理沙自身もわかってはいないだろう。
 魔理沙の目から、ぽろぽろと涙がこぼれ落ちる。
 今は本当に、こんな状況だろうとまだ絶対に収まらないこの男性器と性欲が憎らしかった。早く終わって欲しいと願うが、しかし、そんな想いさえ、すぐに湧き上がってくる射精欲に飲み込まれてしまうのだ。どんな辱めを受けようとも、消え去ってはくれない。
「――でも、羨ましいわね。その子だったら、魔理沙のこんな素敵な表情をいくらでも眺めて楽しむことができるんだもの」
 魔理沙の涙も、パチュリーにとっては、もっと虐めたいという欲をさらに駆り立てるものでしかないようだった。
 パチュリーは一度魔理沙のペニスから手を離すと、背中から離れ、わざわざ魔理沙の前に出て、精液まみれの手を見せ付けるようにしながら手を拭いて――
「いくら泣いても、そんな悲しい顔見せても、それでもこれからあなたは、もっと恥ずかしいことをするの。自分の意思で、自分からね」
 まるで悪魔のような笑みを浮かべながら、パチュリーは近くのテーブルを開けて、透明な筒のようなものを取り出した。

「!? 〜〜ッ!! っ! ……ふ、あああぁっ!!」
 にゅるん、と滑りながらそれはペニス全体を包み込む。
 魔理沙を拘束している拘束具と同じようなもので空中にがっちりと固定されたそれは、魔理沙のペニスより一回り大きな透明の円筒形のもので、片方の端から穴が開いており、反対側の直前まで穴が掘られていた。そこに魔理沙のペニスが挿入させられる。
 筒の内部には荒目の襞や突起が無数に彫られており、魔理沙のペニスが穴の奥に進むたびにそれらがこりこりと敏感な亀頭や裏筋を強く刺激する。
 魔理沙は、かつて経験したことがない強烈なこの愛撫に耐え切れず、口を開けて悲鳴をあげ、咥えていたスカートを落としてしまう。落ちたスカートは、ぱさりとその道具ごと覆い隠してしまう。
「あらあら。今のでもう射精してしまったのかと思ったわ。凄い反応ね」
「ふ、ぁ……あああ……な、なんだ、これ……」
「ちょっとした玩具よ。あなたのそれを虐めるためにわざわざ特別に作らせたんだけど――上々ね」
 筒の内部はとろとろとした粘液で満たされており、それだけでも性感を刺激する。しかし、先程のように挿入するときの強烈な快感ではない。
 すぐに、それ以上動かないその筒に、魔理沙は耐え切れなくなる。先程の刺激を、もう勝手に体が求めてしまう。
「ふふ――何を期待しているのかしらね」
「っ……べ、別に……」
「言っておくけれど、もうそれは動かないわよ。そこにそのままあるだけ」
「え……」
「さっきみたいに気持ちよくなりたいなら、自分で動けばいいじゃない。手足は縛ってあるけど――ほら、腰だけは動かせるでしょ」
「な……そ、そんな……っ」
「ほら、ちゃんと咥えてなさい」
 パチュリーはスカートの端を持ち上げて、また魔理沙の前に差し出す。
 わざわざ先程まで魔理沙が咥えていたまさにその場所、唾液でべとべとになっている場所を口の前に押し付ける。
「早く」
 躊躇する魔理沙を、しかし容赦なくパチュリーは急かす。
 魔理沙は泣きそうな顔になりながら――またそれを咥えた。また途中でこれで終わりと言われるのが何より耐え切れないのだ。
「素直に感じればいいのよ、貴女は。……そうそう、素敵なことを教えてあげるわ。それ、計算どおりなら――挿入するときよりも引き抜くときのほうがずっと、凄いわよ」
 びくんっ。
 その言葉に。筒の中にすっぽりと納まっているペニスが反応して、震えた。早く次の刺激をと求めているその器官は、与えられた快感のチャンスに体を震わせ、先端から透明な液体を滲ませる。
 パチュリーの言葉どおり、手足だけを拘束された魔理沙は、動かそうと思えば腰だけは動かすことが出来た。すなわち、魔理沙の意思さえ伴えば、次にくる快感を引き出すことができる。今はむしろ、勝手に動き出しそうな体を抑えるほうに必死だった。こんな玩具を相手に、しかも腰だけを必死に振るような姿は、あまりに惨めだ。無論パチュリーはそんな魔理沙の痴態を期待しているのだろう。そう思うと、パチュリーの思う壺にはなりたくはなかった。
「意地を張っているのね。どうせ最後には情けない声を出しながらその中にいっぱい出すことになるんだから、早めに楽になったら?」
「……」
「さっき、それが入ったときの感覚を思い出すのよ。襞がいっぱい擦れて、凄かったでしょう? でもあんなものはまだ序の口。これから貴女は、今まで経験したことがないほどの気持ちよさを味わうことが出来るのよ」
「……っ」
「二度と経験できないわよ。今ほんの少しだけ恥ずかしいのを我慢すれば、極上の快楽が待っているわ……ほら」
「ッ……!!」
 繰り返される甘い誘惑と。
 疼き続ける男性器の催促をついに抑えられなくなって。
 魔理沙はゆっくりと、前かがみになるようにして、腰を引いてペニスをその玩具から抜いていった。
「っ――!? ん、ん、んんんんふぅ……! っ!!」
 じゅぼっ……という音とともに。
 襞や突起がペニスの表面を撫で続けるとともに、全体がペニスに激しく吸い付いて抜けないようにと引っ張る。
 こりこりこりと突起がペニスの出っ張った部分に引っかかり強烈な刺激を与えると同時に、精液を搾り出そうとするように吸い付くのだ。
 吸い付きも、直接的な刺激の強さも、アリスの膣内に挿入したときの比ではなかった。いかに効率よく射精を促すかだけを目的に設計されたそれは、通常ではあり得ないほどの性感を引き出してしまう。
 ぞわぞわ、と射精直前のような痺れを感じる。今の動きだけでもう、出そうになっていた。ぎりぎりで止まってくれたが、まともに動いたらほとんどもたないだろう。
 しかし魔理沙の体は、止まることなく、再び腰を押し出して玩具の中に挿入していた。止まることなどできない。一度味わってしまった強すぎる快感は、あっという間に中毒症状を引き起こしてしまう。
 じゅぷ、じゅるん。ぬぷ……
 射精直前で敏感になっているペニスを、人工物の襞が容赦なく攻め立てる。
「――ッ……」
 その二回目の挿入で。
 脳の奥のほうが真っ白に弾けて。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ……!!」
 浮遊感を感じるとともにまた、射精が始まっていた。
 ペニスの先端から大量に勢いよく吐き出される精液で、玩具の中があっという間に満たされていく。透明であるために中で射精している様子がはっきりと見えてしまう。
「……んぅぅう……っ!」
 中の突起は、射精中で性感がピークに達しているペニスをなお攻め続ける。
 どぷっ、と吐き出された精液はあっという間に筒の中を白く濁らせて、ペニスの周囲を埋め尽くす。
 その快感はアリスの膣内に出したときよりもはるかに強く、この瞬間に魔理沙のひざは完全に崩れ落ちていた。それでも、両手をしっかりと拘束されているため体がそのまま前に倒れることはない。
「――最高でしょう?」
 くすくすと笑いながら、そんな魔理沙を見つめてパチュリーは笑う。
 あからさまな嘲笑。しかし、魔理沙にはその声もほとんど届いていなかった。この射精は女として経験したことのある絶頂よりもなお激しく鋭い。脳内の回路の一部が焼き切れたような感覚。
 魔理沙は、もう他に何も考えられず、腰を引いて、射精したばかりのペニスをまたその玩具の中で動かし始める。また襲い来る悪魔のような快感に身を任せる。
「猿ね」
 パチュリーの呟きにももはや躊躇うことはなく――

「うあ、うああぁあぁっ! んあぁあああああ……ツ!!」
 どぷ、どぷぅ……
 既に服は脱がされ、手足の拘束は外されていたが、なおも魔理沙はその玩具をしっかりと握り締めて腰を振り続け、何度も何度も射精し続けていた。
 止まることのない精液は既にとっくに筒の中をあふれ出して、床に精液の池を作っている。魔理沙の足ももはや白濁に塗れていた。
「あんまりそれでオナニーばかりしていると、それでしか射精できなくなっちゃうわよ?」
「はあ……はぁっ……ああぁ……♪」
「ま、早漏の貴女の場合、相手の子にとってはそれでちょうどいいくらいなのかしらね。もしかして私、その子のためになることしてあげてしまったのかしら」
 パチュリーが呟いている間にも、魔理沙はまた玩具を握り締めて、それを相手に腰を振って擬似性交を再開する。
 もうとっくに言葉は届いていないようだった。せっかく言葉で虐めて楽しもうと思っていたパチュリーは、つまらなさそうにため息をつく。
「これは失敗だったかしらね」
「ああああッ!! イく、また、出る、うぁあッ!!」
 どぶっ……
 ぼたりぼたりと精液がどんどん床に溜まっていく。掃除もかなり大変だろう。パチュリーは眉をひそめてから、もう一度ため息をついた。
「ああ……うはぁ……」
「いいかげんにしなさい」
 パチュリーは呆れ顔で、魔理沙が握り締めるその玩具を手にとって、強く引っ張って引き剥がした。
 外側も精液でどろどろになっていて滑ったが、それは魔理沙にとっても同じことであり、引っ張りぬくのは簡単だった。
 中に溜まった精液の重みで、渡したときの倍くらいの重さになっている。開いた口からどろりと零れ落ちた白濁液がまた床を汚す。
「ああっ……や、嫌……!」
 魔理沙は手を伸ばしてそれをまた捕まえようとする。
 目もすでに白く濁っていた。あまりに強烈な快楽に、脳が少しやられてしまったのかもしれない。少し休めば回復する程度ではあるだろうが。
「もうこれは没収。目を覚ましなさい」
「いやあ……ほしい、もっと、ほしい……!」
「お断りよ。私はあなたを壊したいわけじゃないの。いつも汚い口調で、身勝手に図書館を荒らしまわる貴女を虐めて楽しみたいだけ。だから、早くいつもどおりの貴女に戻りなさい。私をもっと楽しませてくれないと、裸のまま外に捨てるわよ」
「……ぅ、あ……」
 パチュリーの、まったく温情のない言葉に、魔理沙の濁っていた目が動揺して揺れる。
 ふらふらと揺れる魔理沙の体を、パチュリーはとん、と押す。
 それだけで魔理沙の体は倒れて、床に崩れ落ちる。精液の池になっている床の上に、べちゃりと。幸い、精液に浸かってしまうのは足元くらいで済んだ。体だけならまだしも、髪が浸かってしまうと取り返しのつかない悲惨なことになる。
「しばらく頭を冷やしなさい。――手で触るのも禁止よ」
 ぬとぬとした気持ち悪い感触。
 そしてあまりに異様な臭いが魔理沙に襲いかかる。
「う、はっ……いや……」
 魔理沙が泣き叫ぶが、パチュリーはもうそれっきりで完全に放置してしまう。
 異臭に少しずつ魔理沙の意識は正常に戻っていく。不幸なことに。
「た、助けてくれ……パチュリー」
 今は体は拘束されていないが、全身の力はとうに抜け切っている。立ち上がることもできない。
 パチュリーは、にこりと微笑んで答えた。
「貴女が散々出した精液でしょ。そんなに嫌ったら可哀想じゃない」
「き……気持ち悪いんだ……臭いが……」
「あら、そんな気持ち悪いものを出しに来てたのね、貴女は。貴女が気持ち悪いなんて嫌うようなものを私の中に出したかったんでしょう? 本当は」
「う……それは……」
「ふん。貴女はいつも身勝手ね。自分が気持ちよくなることしか考えていない。深く反省するべきね」
 パチュリーは倒れている魔理沙の目の前に立って。
 足を少しだけ上げて。
「もっと自分の体で浴びれば、少しはされるほうの気持ちもわかるんじゃないかしら」
 上げた足を下ろして――未だに元気にそそり立つ魔理沙の男性器を、踏んだ。
「うぁっ……!?」
 踏み潰すほどではなく、少し体重をかけた程度。
 足の裏でペニスを覆い隠すように。
「なっ……何すんだよ……っ」
 魔理沙の抗議にも構わず、パチュリーは足の裏をぐりぐりと動かしてペニスを弄ぶ。
 精液が潤滑油となって、足は皮を引っ張りながら裏筋を撫でていく。
「ふぁぁ……!」
「ほら。貴女ならこれでも十分なはずよ。手を使ってあげるのももったいないわ」
「く、こ、こんな……っ、ああッ、はぁっ」
 ぐりぐり。
 ぬる、ぬる……
 パチュリーが足を巧みに動かすと、魔理沙の抗議の声はすぐに甘い喘ぎ声に変わる。
「そうよね、貴女は今こんな恥ずかしい格好で踏まれているんだものね。嫌に決まってるわよね」
「ん、んきゅっ……うああぁあぁ、わ、わかってるなら、やめて、く……んんっ」
「不思議なこと言うわね。言ったでしょう、私は貴女を虐めているのよ? そう言われて止めるとでも思うのかしら」
「ん、は、う……」
「ま、そんなに嫌なら、止めてあげるけど」
 ぴたり。
 足の動きを止めて、すっとペニスから離す。
「ぁっ……!?」
 魔理沙の切ない悲鳴。
 ぴくんと震える体。
「誰だって踏まれるのなんて嫌よね。もう終わりにしてあげてもいいわ、本当に魔理沙が嫌がることまではするつもりはないから」
「ぁ……」
「もう帰っていいわよ。帰ったらまた自分でするなりなんなりしなさい」
 びくん。
 中途半端な刺激を与えられた魔理沙のペニスは、ひくひくと続きを求めている。
 つぷ……
 透明な汁が漏れでて、声無き要求を周囲につきつける。
「い、嫌……」
「嫌なんでしょ? だから止めてあげたんじゃない」
「ちが……や、やめないで……」
「はぁ?」
 何言ってるの、と本気で呆れた声で――もちろん、そんな演技で、パチュリーは言う。
「やめないでって……踏んでほしいのかしら?」
「そ……れは……」
「嫌なんでしょう? だから帰っていいって言ってるじゃない」
「や、嫌だ……続けて……くれ」
「……」
 ふう、とため息をついて。
 パチュリーは軽蔑の視線で魔理沙を見下す。
「踏んで欲しいのね?」
「……」
 こくん。
 魔理沙は涙目で首を縦に降る。
「踏まれて気持ちいいの?」
「……」
 ……こくん。
「だったらちゃんとそう言いなさい。自分で頼みなさい」
「え……」
「言えないなら、しないわ」
「……」
 ぽろりと涙が頬を伝って床に落ちる。
 自分が置かれた状況のあまりの情けなさと、それでも絶対に収まってくれない性欲がたまらなく嫌だった。
 それでも――このまま何もされないよりは、マシなのだ。完全に脱力してしまっていて、自分の手さえ動かせないこの状況では、パチュリーには逆らえない。
「踏んで……」
 ぽつり。
 なんとか、言う。
「は? それじゃ何が何だかわからないでしょ。何をどうして欲しいのかはっきりしなさい」
「あ……足で、踏んで……その……こ、これを……」
「これ? 何のこと?」
「う、ううう……あ……お、おちん……ちん……」
「単語だけで喋られても通じないわね。ちゃんとまとめて言って」
 泣きたくなった。
 それでも、体の疼きに抵抗することはできない。
「お、おちんちん……踏んで……足で」
「踏んで欲しいの? どうして?」
 どこまでも容赦なく。
 パチュリーは涼しい顔で攻め立てる。
「き、気持ちいいから……おちんちん踏まれて気持ちいいから……! 踏んで……いっぱい……!」
「変態ね」
「――ッ!!」
「踏まれるのが気持ちいいですって? そんなこと堂々と言えるなんて、恥ずかしいと思わないのかしら」
「そ……そんな……」
「そう、霧雨魔理沙は普段は人を虐めてばかりなのに、本性は虐められて恥ずかしいことをされるのが大好きな変態だったのね。みんなが聞いたらさぞ喜ぶわ。普段から貴女に馬鹿にされてるような子たちとかね……」
「や、やめてくれ……! 私は、そんな……うはぁっ!?」
 ぐにゅ。
 何の予告動作もなく、パチュリーは再び魔理沙のペニスを踏みつけていた。先程よりも、強く。
 ぐりぐりと足を動かす。
 ぐにゅぐにゅとペニスの形が微妙に変形しながら、お腹に押し付けられる。
「は、うは……ぁ……っ! つ、強い……痛いっ……!」
「ええ、痛いくらいにしているんですもの。でも貴女はこれでも感じてしまう。虐められるのが何より気持ちいいマゾだから」
「ち……違っ……う、あ、あ、ああああッ……!」
「ふふ。せっかくだからこの館の従業員も主人も全員集めてこんな魔理沙を見てもらおうかしら。貴女を恨みに思ってる子は多いでしょうし、これからはきっと貴女をいっぱい虐めてくれるわよ。良かったわね」
「や、やだ、ああああっ……ふぁあん……っ!」
 にゅるん。
 踏み潰そうというくらいに強い足の力がかかっているが、それでもペニスに対する刺激であることに変わりはなく、徐々に魔理沙の声が変化していく。
 にゅるにゅると滑る足の裏が、手とは違った圧力を生み出し、もともと敏感すぎるきらいのある魔理沙の性感はすぐに高まっていってしまう。
「はぁ……ん……っ、あ、んっ……」
 強く踏まれ続けているだけで。
 痛みはあるものの、それ以上に気持ちよく感じてしまう。
 どれだけ厳しい言葉をぶつけられようと、甘い声を出してしまうのを我慢することはできない。
 ぐいぐいと踏まれるとペニスが圧迫され、足が動くとお腹との間で擦れて、扱かれているのと同じような状態になる。
「無様な姿。これが、貴女なのね」
「んんん……ッ! ふ、あああああ、あ……っ! も、もぅ……ッ!」
「もう? 何? イっちゃうの? 射精しちゃうの?」
「ん、ふっ……で、出る……イ、く……ッ!!」
「そう、足で踏まれて射精しちゃうの、貴女は」
「く、うぁ、ああ、ああああああああああああああああ……ッ! っ!!」
 じわじわと、しかし着実に上り詰めていって。
 びくんっと腰が飛び跳ねる。
 同時に、びゅっと最初の先走りが胸元まで飛んで――
 びゅるるるるるるっ!!
 勢いよく射精が始まって、パチュリーの足の裏、そして魔理沙自身の体に降りかかっていく。
 びゅるっ、びゅくっ、ぶるるるっ……ぶちゅっ……
「あ、ふぁ……んんん……ふ……♪」
 ぶるっと震える。射精後の快感に浸る。
 そんな魔理沙を見て、パチュリーは指先で、ペニスの先端を蹴った。
「うぁんっ!?」
 びしゃ、っと飛んでまた魔理沙の全身に降りかかる精液。
 パチュリーが足を離すと、そこには自らの精液に浸かる魔理沙だけが残される。
 ――そのペニスは、相変わらずどくんどくんと硬さを保っている。
 パチュリーは、今までで一番冷たい目で、そんな魔理沙を見つめていた。
「――もういいわ。貴女がこんな変態だとは思わなかった。これ以上虐めても面白くないわ」
「ぁ……ん、ぅ……」
「動けるようになったら、ちゃんとそこを掃除して。自分が出したものくらい自分で始末しなさい」
「はあ……はあ……く、ふ……」
 ぴゅるっ
 パチュリーの言葉の途中にも、まだ残っていた精液が飛び出ていた。
 魔理沙は涙しながらも、まだ残るこの射精の快感を、止めることができなかった。


 こうして魔理沙は言葉どおり完全に放置されて。
 なんとか体が動かせるようになると、ふらふらと床の掃除を始めた。
 準備されていたボロ布を使って精液の池を拭いていると、猛烈に悔しくなって、また涙が出てくる。これでもなお、相変わらずペニスは魔理沙の股間でずっと勃ち続けていた。
 まだ効果が切れるまで――長い。まだまだかかる。
 パチュリーは、魔理沙の掃除を眺めもせず、掃除が終わったことを告げたときだけちらっと床を見て、「そう、じゃあ帰っていいわ」と一言冷たく言い放っただけだった。
 ふらふらになりながらローブをまとって、図書館を出る。服もとっくにぐちゃぐちゃになっていたが、着ないわけにはいかない。
 茫然自失で飛んでいると――
「あ、魔理沙! 遊びに来てたの? 寄ってくれてもいいじゃない」
 ――後ろから。
 いつも以上に聞きたくない声が。
 こんなときに。
 魔理沙が振り返るより早く、その声は後ろから魔理沙に突進して、ぎゅっと抱きついていた。
「魔理沙ー。今日は……ん? この匂い、なんだろ?」
「あ……う……あー。フラン。悪い、今日はちょっと……」
「……む。えっちな匂いだ。ちょっと、何してたのよ。あっ……そうか、あの図書館の……そうなのね」
「あ、いや、なんだ」
「酷いわ。あんなのを相手にしなくたって、私に言ってくれれば……」
「いや、私は、もう……帰……」
「最高に、気持ちよくしてあげるのに……♪」
 かぷり。
 フランは魔理沙の首筋に軽く噛み付いて。
「ふぁあああああああああっ!!!!??!?」
 その瞬間に魔理沙は、急激な絶頂を迎えて、スカートの中で、激しく射精していた。
 がくり、と腰を落とす。箒ごと地面に落ちる。
「ん? ……あは。魔理沙ったらこんなのつけちゃって。なんだ、やっぱりその気なんじゃない」
「あ、ああ、あああ……」
 魔理沙の地獄の日は、まだ終わらない――










「……」
「あ……魔理沙! やっぱり、また来てくれたのね。うん、そうだと思って……ごはん、作っておいたの。今日は疲れたでしょう?」
「……ぁ、ぅ」
「ま、魔理沙? どうしたの!?」
 アリスの家に入るなり、無言のままソファに倒れこむ魔理沙を見て、慌ててアリスは体を支える。
 服は着替えてから着たため、今は綺麗になっているが、体力は回復しない。あのあとも散々、それこそ壊れるほどに射精させられて――ここまで帰ってこれただけでも、奇跡に近かった。
 心配そうなアリスの顔に、ああ、やっぱり、ここが安らげる場所だ……と思いながら、魔理沙はアリスの顔に手を伸ばした。
「アリス……」
「う、うん」
「ご飯……ここで、食わせてくれ……」
「あ……うん。待っててね。ちょっと、温めなおしてくるからっ」
 ばたばた。
 アリスがキッチンに駆けていく。
 その後姿に、ああ、可愛いなあと改めて感動を覚えつつ、同時に、浮気をしていたという事実を後ろ暗く思って、今後はもうすっぱりとやめようと決意して――
 そのまま意識が落ちて、次に目が覚めたときにはアリスの膝枕の上になるということは、またこの先の話。








【あとがき】

体はお○ん○んで出来ていた

血潮は精液で心は淫語

幾たびの射精を終え崩壊

一度の枯渇も無く

一部の理性も無い

其の者は唯汁の海で亀頭を鍛える

故にその言葉に意味は無く

体はきっと無限のお○ん○んで出来ていた


――アンリミテッドミサクラワークス




以上、魔理沙のおちんちんを徹底的に虐めようのコーナーでした☆
こんにちは村人。でございます。
初ふたなり挑戦だったりもします。わはー
感想お待ちしております♪ ふいふい